中古車を探していると、必ずぶつかる問題があります。「2015年式で12万km」と「2010年式で4万km」、どちらを選ぶべきか。江別市の東海オートサービスです。
同じくらいの価格で並んでいると、本当に悩ましいところです。今回はこの問いに、整備の現場からの見方でお答えします。
結論から:北海道では「年式」寄りで考える
一般論としては「走行距離の少なさ」を重視する方が多いのですが、北海道では年式のほうを重く見るべきだと考えています。理由は3つあります。
- サビは走行距離ではなく年数で進む: 融雪剤にさらされた冬を何回越えたか。これが下回りの状態を決めます。走行距離が少なくても、10回冬を越えた車は10回分サビています。
- ゴム・樹脂部品は時間で劣化する: ホース類、ブッシュ、ワイパー、ドアのゴム。走らなくても硬くなり、ひび割れます。寒暖差の大きい北海道ではなおさらです。
- 税金は年式で決まる: 初度登録から13年を超えると自動車税と重量税が上がります。走行距離では変わりません。
もちろん、走行距離を無視していいという話ではありません。年式を軸にして、走行距離は「年間平均」で見る——これが実務的な見方です。
「年間走行距離」で車の素性を読む
走行距離 ÷ 経過年数で、その車がどう使われてきたかが見えてきます。
| 年間走行距離 | 推測される使われ方 | 見るべきポイント |
|---|---|---|
| 3,000km未満 | ほとんど動かしていない | ゴム類の劣化、ブレーキの固着、バッテリー。意外と要注意 |
| 5,000〜10,000km | 一般的な使い方 | 標準的。素直に状態で判断できる |
| 10,000〜15,000km | 通勤で毎日使っていた | 整備記録があれば好条件のことが多い |
| 15,000km超 | 長距離主体、営業車など | エンジンの負担は軽め。足回りと消耗品を確認 |
意外に思われるのが一番上です。「年式のわりに距離が極端に少ない車」は、必ずしも良い車ではありません。数年間ガレージで眠っていた車は、ブレーキが錆びて固着していたり、ゴムホースが硬化していたりします。機械は適度に動かしたほうが調子を保つのです。
冒頭の2台を比べてみる
| A車:2015年式・12万km | B車:2010年式・4万km | |
|---|---|---|
| 年間走行距離 | 約1.1万km(普通の使い方) | 約2,500km(ほぼ動いていない) |
| 越えた冬の回数 | 11回 | 16回 |
| 下回りのサビ | 比較的軽い可能性 | 年数分は進んでいる |
| ゴム・樹脂の劣化 | 中程度 | 進んでいる |
| 13年超の重課 | 2028年から | すでに該当 |
| 機械的な摩耗 | 進んでいる | 少ない |
こうして並べると、北海道ではA車のほうが総合的に有利だと分かります。ただしA車は消耗品の交換時期に来ているので、購入時に何を替えるかの見極めは必要です。
判断が変わるケース
- 屋内ガレージ保管だった車: 年数が経っていてもサビの進行が明らかに違います。前オーナーの保管状況が分かるなら、大きな判断材料になります。
- 本州から来た車: 融雪剤の影響を受けていない地域の車は、下回りがきれいなことが多いです。
- 短期間だけ乗るつもりの場合: 2〜3年で乗り替える前提なら、年式より初期費用の安さを優先しても構いません。
- 整備記録簿の有無: これがあるかないかは、年式・距離のどちらよりも大きい判断材料になり得ます。
結局、優先順位はこうなる
- 下回りの状態(サビ) ← 北海道では最優先
- 整備記録簿と消耗品の交換履歴
- 試乗したときの感触
- 年式(13年目までの残り年数)
- 走行距離
走行距離は最後です。カタログ上の数字より、実際に見て触って分かることのほうがずっと確実だからです。
まとめ
「年式が古くて距離が少ない車」と「年式が新しくて距離が多い車」。北海道では後者を軸に、下回りと整備履歴で最終判断するのが失敗の少ない選び方です。
東海オートサービスでは、候補が2台に絞れた段階でのご相談も歓迎しています。実際にリフトで上げて、どちらの状態が良いかを一緒にご覧いただけます。江別・札幌近郊の方はお気軽にどうぞ。
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