「冬に洗車しても、どうせすぐ汚れるから意味がない」。北海道ではよく聞く考え方です。江別市の東海オートサービスです。
気持ちはよく分かります。ただ、整備の現場から申し上げると、冬の洗車は見た目のためではなく、車の寿命のためにやるものです。今回はその理由と、現実的なやり方をお話しします。
冬の洗車で本当に洗うべきは「下回り」
北海道の道路には、冬のあいだ大量の融雪剤が撒かれます。これが車の下回りに付着し、水分と一緒に残ることで鉄が腐食していきます。
ボディの汚れは、見た目が悪いだけです。しかし下回りの塩分は、マフラー、ブレーキ配管、燃料配管、フレームを確実に蝕んでいきます。ブレーキ配管が腐って穴が開けば、ブレーキが効かなくなります。これは見た目の問題ではなく、安全と寿命の問題です。
ですので、冬の洗車で優先すべきはボディより下回り。ここを押さえておいてください。
いつ洗うのが効率的か
毎週洗うのは現実的ではありません。効果の高いタイミングに絞りましょう。
- 気温がプラスになった日: 洗車後の凍結を避けられます。ひと冬に何度かある「暖かい日」が狙い目です
- 大雪や融雪剤の散布が続いた後: 塩分が特に多く付着しています
- 春先、シーズンが終わったタイミング: これが最重要です。ひと冬の蓄積をまとめて洗い流します
理想は月1〜2回の下回り洗浄+春先の総仕上げ。これだけで、数年後の下回りの状態がはっきり変わります。
洗車機の「下部洗浄コース」を活用する
手洗いで下回りを洗うのは大変ですし、真冬の屋外では現実的ではありません。洗車機の下回り洗浄オプションを使うのが、最も手軽で確実です。
数百円の追加で、高圧の水が下から噴き上がり、塩分を洗い流してくれます。冬の北海道では、これがいちばん費用対効果の高いメンテナンスだと言っても過言ではありません。
完璧ではありませんが、何もしないのとは天と地ほどの差があります。給油のついでに、月に一度やっておく。それだけで十分です。
冬の洗車で気をつけること
1. ドアの凍結対策
洗車後にそのまま停めておくと、ドアのゴムが凍りついて開かなくなります。これは北海道では本当によくあるトラブルです。
- 洗車後は、ドアの縁とゴムの水分を必ず拭き取る
- ゴム部分にシリコンスプレーを塗っておくと、凍結しにくくなります
- 給油口のフタも忘れずに。凍ると給油できません
2. 洗車後は少し走る
ブレーキまわりに水が残ったまま停めると、ブレーキが凍りついて動かなくなることがあります。洗車後は5〜10分ほど走って、ブレーキを何度か使い、水分を飛ばしてから停めてください。
3. サイドブレーキを引かない
これも定番です。濡れた状態でサイドブレーキを引いて停めると、ワイヤーやブレーキが凍結して解除できなくなります。厳寒期は、平坦な場所ならサイドブレーキを引かず、ATならP、MTならギアを入れて停めるのが道内の知恵です。
4. ワイパーは立てておく
ガラスに凍りついたワイパーを無理に動かすと、ゴムが裂けたりモーターに負担がかかったりします。停めるときに立てておく習慣を。
雪を落とすときの注意
毎朝の雪下ろしも、やり方で塗装の傷み方が変わります。
- 硬いブラシで力任せにこすらない: 砂を巻き込んで、無数の細かい傷が入ります。その傷からサビが始まります
- 凍った雪は無理に削らない: 解氷スプレーやデフロスターで緩めてから
- 屋根の雪も必ず落とす: 走行中に落ちて後続車の視界を奪うと、大変危険です
- ライトとナンバーの雪も: 見えなければ意味がありません
ボディにコーティングをしておくと、塗装面が保護されるため、雪落としによる細かい傷を軽減できます。冬前の施工に意味があるのは、こうした理由もあります。
冬が来る前にやっておくと効く「防錆施工」
下回りに防錆剤を塗布しておくと、融雪剤が直接鉄に触れるのを防げます。雪が降る前の今が、施工のベストタイミングです。
特に、これから長く乗るつもりの車、すでに表面に軽いサビが出始めている車には効果があります。逆に、腐食がかなり進んでしまった車では、まず洗浄とサビ落としが必要になります。
まとめ
- 冬の洗車は見た目ではなく、下回りの塩分を落とすためのもの
- 洗車機の下部洗浄コースを、月1〜2回。春先に一度しっかりと
- 洗車後はドアのゴムを拭き、少し走ってブレーキの水分を飛ばす
- 厳寒期はサイドブレーキを引かない。ワイパーは立てる
- 防錆施工は雪が降る前に
東海オートサービスでは、下回りの防錆施工やカーコーティングを承っています。「今の車の下回り、どんな状態か見てほしい」というご相談だけでも構いません。雪が降る前にお気軽にどうぞ。
東海オートサービス
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